
〜 其の五 NEW ORLEANS FUNK の巻 〜
ニュー・オーリンズ特集です。と言っても私はニュー・オーリンズ・ファンというわけでもなく、特にニュー・オーリンズを意識して聴いたことはないです。今回はニュー・オーリンズをキーワードにファンクを集めてみたという感じで、ニュー・オーリンズR&Bやジャズに関しては、ほとんど知識がありませんし、そのあたりは強烈なマニアの方がいますので、そういう方のHPにおまかせします。なにしろネヴィル・ブラザースを取り上げてませんので(どうもアーロンのボーカルが好きになれません。まだまだ青いもんで...)。でもこうして集めてみると、やっぱりみんな独特のグルーヴがあります。これがニュー・オーリンズ・サウンドなのでしょうか。
THE WILD MAGNOLIAS
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THE WILD MAGNOLIAS
74年
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THEY CALL US WILD
75年
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I'M BACK
AT CARNIVAL TIME !
90年 |
<もしあなたが今までに一度でも「ファンクが好きです」と口をすべらせた事があるなら、ワイルド・マグノリアスのファーストとセカンドは必ず聴きましょう。これは推薦盤とかいうのではなく、私からの『命令』です...なんちゃって。でも気持ち的には本気です。全てのファンク・ファン必聴の超重量級ニュー・オーリンズ・ファンク・グルーヴ・アルバムです。
<左>
ボー・ドリス率いるマルディ・グラ・インディアンのトライブ(部族)、ワイルド・マグノリアスのファースト・アルバム。激重ファンク・グルーヴをボー・ドリスのインディアン・チャントがさらに煽る。レア・グルーヴ・クラシック「ソウル,ソウル,ソウル」収録。バークリーのオリジナル盤はダブル・ジャケットで超かっこいいです。ポリドールからも出てます。なお再発のCDは、ボーナス・トラックが5曲も(セカンドからも一曲)入ってお特です。
<中>
強烈なセカンド・アルバムです。はじめて聴いた人は間違いなく腰が抜けるでしょう。地を這うようなグルーヴが背骨と腰骨を直撃します。ニュー・オーリンズの明るい雰囲気とは違った、ドス黒いうねりが、ボー・ドリスの叫びとともに精神を覚醒していきます。バークリーからのみのリリースだったため、長らく幻の盤でした。ちなみに私が買ったアナログ盤の中では一番高かったです。でも、めでたく94年にCDで再発されました。必聴です。
<右>
これは先の2枚とは少し雰囲気が違う。ジョージ・ポーター、リバース・ブラス・バンドなどが参加した、マルディ・グラ(ニュー・オーリンズのカーニバル)の楽しい感じが伝わってくるアルバムです。ニュー・オーリンズの雰囲気を楽しみたい方にはいいかも。。
THE METERS
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THE METERS
69年 |
LOOK-KA PY PY
69年 |
STRUTTIN'
70年 |
アート・ネヴィルを中心とした4人グループは、60年代中頃からアラン・トゥーサンのプロダクションでリー・ドーシーなどのレコーディングに参加していた。そして69年ジョシーから、ミーターズとしてシングル「ソフィスティケイテッド・シシィ」を発表する。
<左>
ヒップホップでもサンプリングされまくられ、今なお強い影響力を持つミーターズの記念すべきファースト・アルバム。たった4人から生み出されるシンコペイション。8トラックのスタジオで録音された、スカスカでグルーヴィーなサウンドは、その気持ちよさにはまると麻薬的だ。「シシー・ストラット」収録。再発CDあり。
<中>
デビュー盤に続き、このアルバムも全曲インストである。でも、聴き流せるような代物ではない。各メンバーの個性が強烈に自己主張しあう、歌が「ない」のではなく、「いらない」のだ。「ファンキー・ミラクル」やタイトル・トラックもいいが、「パンジー」がめちゃめちゃかっこいいです。
<右>
ジョシーからは最後のアルバムとなる3枚目では、初めてボーカル入りの曲が数曲収められています。やはりジョシー時代が、一番ミーターズらしかったのではないかと私は思います。この、スカスカでいなたいミーターズが好きです。収録の「チキン・ストラット」は、ウル○ルズが愛情こめてパクってます。
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REJUVENATION
74年 |
FIRE ON THE BAYOU
75年 |
TRICK BAG
76年 |
NEW DIRECTION
77年 |
<左>
リプリーズに移ってからはシリル・ネヴィルがパーカッションで参加、『CABBAGE ALLEY』が1枚目になるのですが、残念ながら私はまだ持ってません。これは2枚目です。後期ミーターズの最重要作。ファンク・クラシック「アフリカ」収録。この「アフリカ」と「ヘイ・ポッキー・アウェイ」はネヴィル・ブラザーズのレパートリーにもなってます。
<中左>
アルバムとしては、まあまあという感じでしょうか。ただ、この頃にはローリング・ストーンズのツアーをサポートしたり、ポール・マッカートニーのパーティーで演奏したりと、ミュージシャンの間ではかなり高い評価を得ていた。
<中右>
ミーターズの許可なくリリースされてしまったという、いわく付きの作品である。この事がきっかけでアラン・トゥーサンとの間に深い溝ができてしまった。音的にも、柔らかすぎるというか、重みのない音になってしまっている。
<右>
タワー・オブ・パワーのホーンセクションを迎えて、サンフランシスコで録音されたこの盤を最後にミーターズは解散してしまう。内容的にはベイ・エリア・ファンクとニュー・オーリンズ・ファンクの融合という感じでかっこいいと思うのだが、やはりミーターズの本意ではなかったようだ。
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GOOD OLD FUNKY MUSIC
90年 |
THE METERS JAM
92年 |
この2枚はストーンズとのヨーロッパ・ツアー中に録音された未発表の音源を集めたものだ。そのうちの数曲は『トリック・バッグ』に収録されてます。正規盤を聴いてから、まだもの足りないという方は聴いてみてください。
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LIVE ON
THE QUEEN MARY
92年
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LIVE AT
THE MOON WALKER
93年
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LIVE AT
THE MOON WALKER
SECOND HELPING
93年 |
<左>
75年ポール・マッカートニー夫妻主催の、クイーン・メアリー号での船上パーティーでのライブ。凄まじいの一言です。これがたったの5人でやってるとは。この翌年にミーターズが解散してしまったことを考えると、本当に残念でしかたがない。この時のパーティーではプロフェッサー・ロングヘアもやっていて、それは78年にレコード化されてます。
<中/右>
ミーターズ・フューチャリング・J.B.ホーンズ!。ミーターズにフレッド、メイシオ、ピー・ウィーのJ.B.ホーンズをフューチャーした、91年ムーンウォーカーでのライブ。残念ながらドラムはジョセフ・"ジグ"・モデリスではありません。75年のライブ盤とは比べようもないのですが、何しろこのメンバーです。年季が違います。もちろんJ.B.'Sの曲もやってますんで買う時は2枚まとめて買いましょう。
ミーターズのオリジナル盤は、はっきり言って高いです。再発も『ルッカ・パイ・パイ』がCDで再発されているだけです。ただ、2枚組のベスト盤が3種類でてますし、ほかにも編集盤が何枚かでてます。初めての方はそのへんのものか、75年のライブ盤CDなんかもいいんではないでしょうか。
LEE DORSEY
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YES WE CAN
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THE NEW LEE DORSEY
65年 |
<左>
これは編集盤CDのジャケットで、オリジナルは残念ながら私も持ってません。是非とも手に入れたい1枚です。タイトル・トラックはポインター・シスターズのカバーでも有名で、サンプル・ネタとしても使われまくってます。ミーターズ全面バックアップで、ファンキーなリー・ドーシーのボーカルとの相性もばっちりです。ニュー・オーリンズ・ファンクを代表する1枚。超名盤。
<右>
アラン・トゥーサンがプロデュースしたR&B色の強い盤。これもリー・ドーシーの代表作の1枚です。あまりたくさんの作品を残すこともなく、86年に惜しくも他界してしまった。
ALLEN TOUSSAINT
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LIFE, LOVE AND FAITH
72年 |
SOUTHERN NIGHTS
75年 |
THE ULTIMATE SESSION
94年 |
<左>
ニュー・オーリンズの重要人物の一人、アラン・トゥーサンの3枚目のアルバム。ミーターズがバックを務めているので、ファンクな曲もあるのだがミーターズと比べると、かなり洗練された音になっている。ファンク・アルバムというよりも、ニュー・オーリンズR&B・アルバムという色合いが濃い。ザ・バンドをはじめミュージシャンからの評価は高い。
<中>
アラン・トゥーサンの代表作とされる4枚目のアルバムで、同じくミーターズがバックを務めている。全作よりさらにポップな感じになっているが、聴き込むといたるところに、いろんなアイデアが駆使されていることに気付く。ファンク好きの私としては、ちょっと考えすぎだなと思うところがなきにしもあらず、という感じです。
<右>
アラン・トゥーサン、ドクター・ジョンなどニュー・オーリンズR&Bの黄金時代を築いたミュージシャンによる、クレセント・シティ・ゴールド名義のセッション・アルバム。往年の名プレーヤー達が、これまた往年の名曲を再演したりして、肩の力を抜いたようなグルーヴが何とも気持ちいいです。
BIG CHIEF / PROFESSOR LONGHAIR
ニュー・オーリンズの重鎮、プロフェッサー・ロングヘアのベスト盤。アラン・トゥーサンが絶大な影響を受けたというのも納得できる、グルーヴィーな曲ばかりです。やはり元祖ニュー・オーリンズ・ファンクはこの人です。マルディ・グラ・インディアンのリーダーを意味するビッグ・チーフ。私はニュー・オーリンズというとこの「ビッグ・チーフ」という曲が頭に浮かびます。ブギ・ピアノが気持ちいいです。オリジナル・アルバムも是非聴いてみてください。
IN THE RIGHT PLACE / DR. JOHN (73年)
『ガンボ』と並び、ドクター・ジョンのニュー・オーリンズ・ファンク・アルバムの代表作とされる盤です。アラン・トゥーサンがプロデュース、ミーターズ全面バック・アップという超強力盤。ニュー・オーリンズ=ディキシーランド・ジャズというイメージをとっぱらったのは、ここらへんのメンツによる功績が大きいのではないでしょうか。また、その独特の雰囲気から「ヴードゥー・ファンク」などと呼ばれています。
"WASTED" / THE GATURS
これは私も再発盤ではじめて知ったのですが、重た〜くていいです。あまりニュー・オーリンズという感じではく、レア・グルーヴ好きの方にはおすすめです。レコード屋の店頭のコピーで「裏ミーターズ」などと書いてるところがありましたが、なかなか的を得てます。こういうのに出会うたびに、「まだまだ青いな〜」と思います。なお、CDの方にはボーナス・トラックが5曲入ってます。必聴盤。
THE WILD TCHOUPITOULAS / THE WILD TCHOUPITOULAS (74年)
ジャカモ(アイコ・アイコ)のリズムではじまる、これもセカンド・ライン・ファンクの名盤。アラン・トゥーサンがプロデュース、ミーターズが全面参加という、この時期定番のプロダクション。名前からわかるように、このグループもマルディ・グラ・インディアンの部族の一つです。残念ながら現在は活動してないようです。ミーターズの「ヘイ・ポッキー・アウェイ」を大胆にリ・メイクしてます。
AIN'T NO BACKIN' UP NOW / ISIS (75年)
これはニュー・オーリンズとは関係ないのですが、アラン・トゥーサンプロデュースの1枚です。この頃のトゥーサンはこの手のバンドから引っぱりだこで、この盤もさすがの出来です。コールド・ブラッドのリディアのような感じのボーカルで、なかなかかっこいいファンク/ロック・アルバムです。
THE FIRE THIS TIME / CYRIL NEVILLE & THE UPTOWN ALLSTERS (94年)
ネヴィルの末っ子、シリルの唯一のソロ・アルバム。ファンク、レゲエ、アフリカ等バラエティーにとんだ好盤。やっぱりレゲエ好きみたいです。ライブも見たんですけど、ボブ・マーレイの曲もやってました。
MEDICINE / DEFF GENERATION (91年)
ネヴィルズの息子達のラップ・バンド。サンプリングは使わず、すべて生演奏です。感じとしては、ニュー・オーリンズ・ファンクでもあり、ラップでもある。ほかのラップ・グループとは一味違う、私は大好きなアルバムです。ラップが苦手な人にもおすすめです。シリル・ネヴィルがパーカッションで参加してます。